死んだ夫に救われた妻

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亡くなった人の霊を鎮めるのではなく、これから死ぬ人の霊を生かしていったというお話

 

 

このお話は特殊なパターンのお話で、亡くなった人の霊を鎮めるのではなく、これから死ぬ人の霊を生かしていったというお話です。

 

 

三十一歳の男性でした。

 

 

私が相談を受けて病院に行った時には、もう死期が迫っていました。

 

 

末期がんでした。腹水がたまり、呼吸困難の状態でした。

 

 

魂が既に肉体から離れていましたが、私は彼の魂と話しました。

 

 

彼の魂は私に波長を合わせてきて、言うのでした。

 

 

『もう、生きる気力はない。生きたくないんです。死にたい…』と。

 

 

この時は、肉体は死んでも霊魂を生かす方法をとりました。

 

 

この方には先祖の霊がたくさん憑依しすぎていて、肉体はこれ以上持たないという事がわかったので、肉体を無理に取り戻しても、魂は浮遊する状態になるのです。

 

 

この日私は、病因に向かう途中の車の中で、彼は翌日には死んでしまうという事を察知していました。

 

 

というのは、非常に我欲の強い人でしたが、もう魂は無の状態になっていましたし、安らかで穏やかだったからです。

 

 

私は彼に諭しました。

 

 

『あなたの魂が完全に肉体を離れたら、光に向かって下さいね。
今すぐ、完全な光の中には行けなくても、光の見える天界の近くまで昇っていき、家族に波動を送り力を与えて下さいね。
死んでも、更に生きられる道を選んで下さい』

 

 

彼は感謝の笑みを浮かべて、ありがとうと言いました。

 

 

そして静かに目を閉じたのです。

 

 

その日の夕方、焼香に言った私のもとに彼の霊が現れて『ありがとう』と、もう一度言いました。

 

 

しかし、彼の奥さんは『なんだ。助けてくれないのか』と、とても不満そうで私に対して文句を言っていました。

 

 

夫の霊に妻が諭され、涙ながらに過ちを悔いた

 

それから半年が経ちました。

 

 

奥さんは三十五歳でしたが、今度は彼女が胃を病んだのです。

 

 

食欲はなく吐くは下痢をするはでどうしようもなくなり、総合病院に行って診てもらったのです。

 

 

しかし、病院での精密検査の結果はなんともないという診断でした。

 

 

それなのに、胃の痛みは相変わらずです。

 

 

顔色やツヤはなくなり、黒ずんできて、仕事にも行けなくなってしまったのです。

 

 

夫の病気とあまりにも症状が似ていたので心配になり、思いあぐねてやっとのことで私のところへ来たのです。

 

 

そこで亡くなった彼女の夫の霊を浄化する事になりました。

 

 

夫の霊は妻を諭しました。

 

 

夫の命を救わなかったと私を責めた事。

 

 

私に対して大した力などないのだという心を抱いた為に、相談にも来る事が出来なかったこと、などを挙げ、

 

 

そんな事では家族諸共ダメになるから、あえて妻の肉体に辛さを与えて教え込もうとしたなどと、噛みしめるように話しました。

 

 

それを聞いて彼女は涙ながらに後悔し、許しを請いました。

 

 

『これほど痛くて、辛い思いをさせられたのは、そのためだったのですか。
何も知らなかったのです。何ヶ月もの間、本当に苦しかった。
これからは、夫がいつも生きているものと思って頑張ります』

 

 

離婚した妻の両親も元のサヤにおさまった

 

自分の事が解決して、さっぱりした彼女は今度は自分の両親について、堰を切ったように語り始めました。

 

 

何年も前に両親は離婚し、それぞれ別の人と再婚したのですが、どうも二人とも幸せな再婚ではなかったらしく、どちらも離婚したがっているという事なのです。

 

 

私はまた浄化したご主人にお願いして力を貸してもらいました。

 

 

私が動かなくても、既に天界の霊となった彼女の夫にすべて処理してもらうことが出来たのでした。

 

 

その時はご主人にも力を借りて、彼女の両親にひょう依している先祖の霊を六体浄化しました。

 

 

浄化している最中、先祖の霊を、ふるさとの祭りの情景が彩っていました。

 

 

天界に昇っていく道すがら、祭りのちょうちんに灯がともされ、ちらちらととても美しく輝いていました。

 

 

『小川のせせらぎに笹舟を流して下さい。笹舟にはご飯など、いろいろ食べるものを乗せてやってね』

 

 

と、私は先祖の霊を慰めるために、彼女にお願いしました。

 

 

それからしばらくして離婚した両親が二十年ぶりに同じ屋根の下で暮らすことになったのです。

 

 

土地つきの家も半値で手に入れることができ、娘と一緒に暮らすことになりましたから大喜びです。

 

 

両親は、六十歳を過ぎて自分の子どもや孫たちと昔のように暮らせるとは夢のようだと喜び、長い間別れて暮らしていた分、今はお互いを労っています。

 

 

何もかもすべて、ガンで亡くなった彼女の夫の霊の力が生かされているおかげです。

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